ウチナーグチ入門 第63回 – 琉歌「ふみらりんしかん…」 ふみらりんしかん すしらりんしかん うちゆなだやしく わたいぶしゃぬ 誉みらりん好かん 誹らりん好かん 浮世なだやしく 渡いぶしゃぬ 歌意/ほめられることも、そしられることも好きではない。この世はただおだやかに渡りたいものだ。 『ウチナーグ... 2018.05.30 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第62回 – 琉歌「ふまりすしらりや…」 ふまりすしらりや ゆぬなかぬならい さたんねんむぬぬ ぬやくたちゅが 誉まり誹らりや 世の中ぬ習い 沙汰ん無ん者ぬ 何役立ちゅが 歌意/ほめられたり、そしられたりは世の常である。世間に評判も立たない者が何の役にたつことがあろうか。 『ウチナ... 2018.05.23 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第61回 – 琉歌「ふたみみやらびや…」 ふたみみやらびや だんじゅちむじゅらしゃ うみやまぬながみ ゆすにまさてぃよ 二見美童や だんじゅ肝清らしゃ 海山ぬ眺み 他所に勝てぃよ 歌意/二見の乙女はとても心が美しい。同じように海山の眺めもよそにまさる美しさだ。 『ウチナーグチ入門』... 2018.05.16 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第60回 – 琉歌「とぅちわなるまちぬ…」 とぅちわなるまちぬ かわるくとぅねさみ いちんはるくりば いるどぅまさる 常磐なる松ぬ 変わる事無さみ いちん春来りば 色とぅまさる 歌意/常緑樹の松は青々として変わることはない。それでも毎年春がめぐってくれば、ますます緑の色を増して... 2018.05.09 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第59回 – 琉歌「たるゆうらみとぅてぃ…」 たるゆうらみとぅてぃ なちゅがはまちどぅり あわんちりなさや わぬんとぅむに 誰ゆ恨みとぅてぃ 鳴ちゅが浜千鳥 逢わんちりなさや 我身ん共に 歌意/誰を恨んで鳴いているのか浜千鳥、逢えないでいる辛さは私も同じなんだよ。 『ウチナーグチ入... 2018.05.02 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第58回 – 琉歌「じゃじちいたびしに…」 じゃじちいたびしに うちゃいふぃくなみや じゃじちみやらびぬ みわれはぐち 謝敷板干瀬に 打ちゃい引く波や 謝敷女童ぬ 目笑れ歯ぐち 歌意/謝敷の板干瀬に打ちよせる波は、謝敷の乙女のほほえむ真っ白な歯並びのようだ。 『ウチナーグチ入門... 2018.04.25 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第57回 – 琉歌「きゆぬふくらしゃや…」 きゆぬふくらしゃや なうにじゃなたいてぃる つぃぶでぃうるはなぬ つぃゆちゃたぐとぅ 今日ぬ誇らしゃや 何にじゃな喩る 蕾でぃうる花ぬ 露ちゃたぐとぅ 歌意/今日のよろこび何にたとえよう。まるで蕾が露を受けてぱっと開いたようである。 『... 2018.04.18 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第56回 – 琉歌「うんなだきあがた…」 うんなだきあがた さとぅがんまりじま むいんうしぬきてぃ くがたなさな 恩納岳あがた 里が生まり島 森ん押し除きてぃ くがたなさな 歌意/恩納岳の向こうが彼の生まれた村、山を押しのけてこちら側にひきよせたい。 『ウチナーグチ入門』(沖縄... 2018.04.11 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第55回 – 琉歌「うらむ ふぃじゃばしや…」 うらむ ふぃじゃばしや なさきねんふぃとぅぬ わんわたさとぅうむてぃ かきてぃうちゃら 恨む比謝橋や 情き無ん人ぬ 我ん渡さとぅ思てぃ 架きてぃうちゃら 歌意/うらめしい比謝橋は、薄情な人が私を渡そうと思って架けておいたのでしょうか... 2018.04.04 ウチナーグチ入門
ウチナーグチ入門 第54回 – 琉歌「うらうらぬふかさ…」 うらうらぬふかさ なぐうらぬふかさ なぐぬみやらびぬ うむいふかさ 浦々ぬ深さ 名護浦ぬ深さ 名護ぬ美童ぬ 思い深さ 歌意/深く美しい湾の中でも、もっとも深く入りこんで美しいのは名護湾だ。それにもまして名護の乙女の情けが深いことよ。 『... 2018.02.07 ウチナーグチ入門