おじさんがなぜ泡盛マイスターを目指したのか? 第3回 松藤、請福

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10月14日は台風でお流れになった分の補講でした。講師は安里先生(小柄でチャーミングな女性マイスター)です。

今日は2銘柄をテイスティングしました。崎山酒造廠の松藤 一般酒 30度と請福酒造の請福 一般酒 30度です。

 

 

1.松藤

1)外観

外観は無色透明である。粘性は筋(あし)が30度にしてはしっかりとした感じがしたので中庸からやや強めである。

-先生評-

無色透明で艶のある外観。筋がしっかりと出ることから粘性は中庸である。

 

外観でも「艶のある」というような表現を付け加えた方が良いのかな。

 

2)香り

香りはやや弱く、印象はすっきりとした印象と感じました。第一アロマは洗った直後のお米のような香り、第二アロマは白い花のようなデリケートで澄み切った香りを感じました。ここで白い花って何の花?と疑問が。。。自分で言っておいてそこから先がイメージできない。

-先生評-

弱さは中庸。フルーティで爽やかな印象。第一アロマは蒸し始めの米の爽やかな香りがする。第二アロマはマンゴーのドライフルーツのような甘い香りを感じる。また、キュウリやセロリ様の青野菜の水々しい香りがする。

 

やはり香りの評価から、香りの感じ方や表現力が全然違いますね。マンゴーは宮古島の親戚から毎年送られてきます。2、3日は毎朝デザートで出るので良く食べますが、ドライフルーツは食べた記憶は無いですね。宮古島のマンゴー最高!

あ、セロリ苦手です。

 

3)味・味わい

アタックは弱い。甘味・苦味は弱く、酸味は中庸に感じました。アルコール感は中庸からやや弱く、後味に苦味が若干残るように感じました。

-先生評-

アタックは中庸。甘味は中庸。酸味は中庸から強い。苦味は中庸から強い。アルコール感は中庸から強い。後味はやや強い苦味が長く残り、弱い甘味が短く残る。

 

味の感じ方に関してもやはり違いますね。濃い味付け(アジクーター)が割と好きなので、味の強さについて弱く感じる傾向にあるのかな? 健康のことも考えて食生活も薄味中心に変えていこう。

 

鼻に抜ける香りに関しては、少し甘みが伴ったような弱い香りを感じました。

 

4)全体的な印象

すっきりとした若いフルーツの様に爽やかである。香り優しく爽やかであるも味はしっかりとしており豊かな印象を受ける。泡盛に飲み慣れた方から初心者まで広くお勧めできるお酒である。この泡盛は健全である。

甘み・苦味よりも酸味の方が強めに感じられたので若いフルーツという表現を用いました。

 

5)適した飲用方法と理由

すっきりとした味わいはロックとして飲みたい。

-先生評-

爽やかな香り、豊かな味を楽しむため、常温のストレートで飲みたい。

 

ストレートか。。。ストレートではほとんど飲まないな。まだ敷居が高いというか。。。色々な飲み方に慣れておこう。

 

6)相応しい料理と理由

グルクンの唐揚げ。唐揚げの油感をすっきりとした味で流すことで料理と泡盛のどちらも引き立つと思われる。鳥の唐揚げだと油が強すぎてこの泡盛だと負けてしまうような気がする。よってグルクンの唐揚げと相性がいいかなと思いました。

-先生評-

苦味が印象的なので苦味のあるゴーヤーのお浸し、苦菜の白和えなどと合わせて大人の味を楽しみたい。

 

あ、そういう合わせ方もあるのかと。ゴーヤーなども食した方が良いのかな。でも苦いので好んで食べないんだよね。これからは出来るだけ食べるようにしよう。

 

 2.請福

さて、今日2本めのサンプルである請福をテイスティング。まずは一通り自分で評価することに。

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1)外観

無色透明である。細い筋が出ており粘性は中庸である。外観は先ほどの松藤とほとんど同じかな。でも少し筋が細い感じがしました。

 

2)香り

強さは中庸。しっかりとした印象である。第一アロマは蒸した直後のお米の香りがする。第二アロマはちょうど熟した杏のような優しい甘みを感じる。

香りになると松藤と違い、甘みを強く感じました。松藤のすっきりとした感じではなく、少しふんわりしたような印象。

 

3)味・味わい

アタックはやや強く、甘味・酸味も強く感じる。苦味は中庸である。アルコール感は強く感じる。後味は甘味が長く感じられる。

鼻に抜けた時、ピクルスのような甘味と酸味が合わさったような香りがする。

ここから全然自信がありません。ピクルスと書いておきながらピクルスってそうだっけ?と後で悩みました。

 

4)全体的印象

甘味と酸味のバランスが取れた個性的なお酒である。

。。。とここで時間切れ。何度も鼻に近づけたり、口に含んだりしているうちにあっという間に10分が過ぎてしまいました。

 

相応しい料理と理由について、先生の評価は次のようでした。

「香ばしい香りをさらに引き立てるためにロースト料理や燻製を合わせたい。スモークサーモンにたっぷりの新鮮な野菜を冷やしたサラダと合わせたい。」

 

なんか美味しそうな光景が目に浮かびます。

 

総評

今回は2本のサンプルを比較できたので、それぞれの個性の違いが分かってとても良かったと思う。私自身の感性として、香りや味の強弱について弱めに捉える傾向にあるのではないか?と思いました。

学生時代、90分ってとても長く感じたのだが、今はとても短く感じます。学生さん達、楽しい講義があって羨ましいです。

 

今回テイスティングしたサンプルの情報は下記にもあります。

松藤は当ショップでは在庫ございませんので酒造所サイトでご確認ください。崎山酒造廠さんのサイトはこちら

請福はこちらの請福酒造所様の商品ページをご覧ください。古酒以外にも梅酒やリキュールなどもございます。

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