おじさんがなぜ泡盛マイスターを目指したのか? 第2回 龍泉

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本日10月10日は体育の日、そして那覇大綱引きの最終日と秋のイベントが目白押しの祝日でした。

そんな中、講座会場の沖縄国際大学に行くと学生さん達が結構しましたね。サークル活動なのかな?学生も忙しいんだね。

 

さて、今日の講師は喜瀬先生(真面目な感じで少し厳しそうなマイスターです)です。

色々お話してくれましたが印象に残ったのを少し。

 

香りの強弱の判定法

喜瀬先生の手法として次のやり方を紹介して頂きました。腕を伸ばした状態から徐々に鼻に近づけていき、香りがするときの距離で強弱を判定するとのこと。

「おー、確かに香りが強いものは遠くても香りはするし、弱いものは鼻の近くまで持ってこないと香りがしないもんな。」と感心。このやり方、頂きました。

 

傾けたグラスの縁の下側と上側で香りが違う

それからグラスの中の香りの強弱についても説明がありました。それを確かめるためにグラスを傾けて飲み口の上と下で香りの強弱を確認。

「ふむふむ、何となく下の方が強く、上が弱い感じがする気がする。」今まで気にしなかったことも意識すると感じ取れるものなんだなと改めて思う。

 

実技

さて、いよいよ今日の実技。テイスティングするサンプルは龍泉(りゅうせん) 一般酒 30度。名護市にある龍泉酒造の代表銘柄です。

 

1)外観チェック

無職透明で、粘性は中庸である。濁りなどもなく健全である。

 

2)香り

ここから自分の感性で感じたことを表現することになるのだが、前回は全然表現できなかったが今回はどうだろう。

まずは強弱について。先ほどの強弱を判定する手法を用いてやってみる。

腕を伸ばした状態だと香りを感じ取れない。徐々に腕を曲げてグラスを近づけていくと鼻先から30cm位で香りがするようになり、そこから近づけると香りが強くなるのが感じ取れました。

とりあえず、中間くらいで香りがしたのと感覚から強弱については中庸より若干弱いとしました。

 

次に第一アロマについて。第一アロマは原料そのものからくる香りの評価です。少し爽やかな感じがしたので、米の炊きはじめのような香りと感じられました。前回はお手上げ状態でしたが、今回はなんとか言葉が出てきたので少しホッとしました。

続いて第二アロマ。第二アロマは製造工程から来る香りの評価です。やはり爽やかなイメージを膨らませて、こちらは青ネギのような爽やかな香りとしました。

 

3)味、味わいについて

アタックは弱く、優しい感じ。

甘味は弱く、酸味は若干感じられ、苦味はあまり無い

アルコール感も強くなく、飲みやすい

鼻に抜ける香りも弱く、優しい香りが抜ける

 

ただ、スワリングして数分したのちに判定してみると若干印象が変わりました。

甘味が少し強くなったように感じられ、第二アロマも青ネギのような爽やかさを強く感じたものが、白ネギのような甘味が感じられるかなーと言うように変わった気がしました。

 

4)全体的な評価

青ネギのような爽やかな印象から、徐々に白ネギのような甘味が出てくる。優しく飲みやすい泡盛である

 

5)適した飲用方法と理由

やはり、爽やかな味わいはロックで楽しみたい。また、シークヮーサーなど柑橘系で割って、より爽やかな感じを出しても良いと思います。

 

6)相応しい料理と理由

島らっきょうの天ぷらや白身系の刺身など。料理の味を邪魔することはないので、薄味の料理を楽しんで欲しい。

 

総評

最初に爽やかな印象が強かったのでネギ系での評価になったが、他の受講生の感想などを聞いてみるとバニラ、カステラ、マスカットなど、人によって様々な印象の様です。

ま、今回は前回と違って、なんとか自分なりの言葉を出すことができたので良しとしましょう。全然自信は無いが。。。

 

あと、ビン貯蔵で古酒にした場合のピークについて先生の個人的な考えを教えてもらいました。度数 ÷ 2がこれまでの経験値からビン貯蔵での古酒のピークかなと言うことです。

よって25度の泡盛をビン貯蔵で古酒にすると12、3年がピークかな、とのこと(あくまで先生の個人的考えです)

と、いうことはビン貯蔵で古酒にするならアルコール度数が高いほど良いと言うことですね。

そういえば家に詰口日が2010年の未開封の残波(白)があるのだが、これは6年古酒ということか。後6年待って飲んでみよう。楽しみです。

 

今回テイスティングした龍泉は残念ながら当ショップではお取り寄せとなります。興味のある方はお問い合わせページからどうぞ。

また、龍泉酒造さんのHPへはこちらから。

 

今日はここまで。

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