古酒（くーす）泡盛とは？　その魅力や楽しみ方について

古酒の日

■目次
1．そもそも古酒（くーす）泡盛とは？
2．古酒の楽しみ方
3．おすすめの古酒3つ
3. 1）沖縄県酒造協同組合 / 海乃邦 10年古酒 43度,720ml
3. 2）瑞泉酒造 / 瑞泉おもろ 10年古酒 43度,720ml
3. 3）忠孝酒造 / 古琉球 12年100%古酒 25度,720ml
4．さいごに

みなさまこんにちは、いつも泡盛ストリートをご利用頂きまして誠にありがとうございます。当店店長の新城です。

さて、今年もやってまいりました9月4日「古酒（クース）の日」。当店でも本日9月4日から9月17日までの2週間、年に一度の「古酒の日キャンペーン」を実施いたします。この期間は泡盛ストリートで販売中の10年以上古酒、全44品がすべて5%OFFとなりますので、ぜひこのチャンスをご活用ください。

1．そもそも古酒（くーす）泡盛とは？その定義や歴史について
2．古酒の楽しみ方
3．おすすめの古酒3つ
4．さいごに

1．そもそも古酒（くーす）泡盛とは？その定義や歴史について

さて、今回のテーマ「古酒」ですが、こちらは「こしゅ」ではありません。沖縄では「くーす」と呼ばれ、一般的な泡盛とは区別されています。

泡盛ストリートでも現在数十種類の古酒を販売しているのですが、そもそも古酒とはなにか、ご存じでしょうか？

awamori

実は古酒には厳格な定義があります。それは何かと申しますと、「熟成3年以上の泡盛が100％を占めている製品」であれば古酒と呼んで良い、ということになっています。逆に言うと、3年経っていない泡盛が少しでも混ざっていると、それは古酒と呼んではいけないんですね。ちなみに以前は全量の50％以上が熟成3年以上なら古酒と呼んでも良い、ということになっていたのですが、平成27年8月1日からいまの規定に変更となりました。また、熟成3年ものと熟成7年ものが混ざっている場合は若いほう、つまり3年で表記しなければなりません。古酒のブランドを守るため、より厳格な規定となったと言ってもよいでしょう。

現在世の中には泡盛古酒として、3年、5年、といったものから10年以上のものまで、各酒造所からさまざまな種類が販売されています。当店でも10年以上の古酒を現在44種類取り揃えており、ぜひ一度お試し頂きたいと思いますが、ちなみにかつては200年ものの古酒も存在したそうです。200年はすごいですね…。おそらく琉球王朝時代、海外からのお客さまをこの200年ものの古酒でもてなしていたのでしょう。しかし、残念ながら戦争でそのほとんどが失われてしまったため、いまは識名酒造が所有する約150年ものと言われる古酒が最古とされています。

2．古酒の楽しみ方

古酒の魅力とはなんでしょうか？　それはやはり、年月を経て熟成され（沖縄では「寝かせる」と言います）、その結果、時間が経てば経つほどバニラやカラメルのような甘い豊かな香りとなり、まろやかな口当たりが楽しめることでしょう。できたての泡盛は味も香りもまだ若い状態なわけですが、泡盛は寝かせれば寝かすほどその味わい深さが増していきます。1853年に琉球を訪れたペリー提督の一行が古酒を口にし「フランスのブランデーのようだ」と表現したことからも、その銘酒ぶりがうかがえるというものです。

古酒を呑むなら、なんといってもストレートかロックがおすすめです。そうすることで古酒本来の深く、芳醇な味わいをダイレクトに楽しんでいただくことができることでしょう。ただ、ストレートといっても“コップに入れて、ぐいっと呑む”のではなく、おちょこのような小さな盃に少量を注ぎ、香りを楽しみながらゆっくりと舐めるようにチビチビと味わうのが泡盛通のスタイルです。